2008年09月24日

創作お話 「キラキラの冒険」

 

キラキラはもうずいぶん長いこと広い広い宇宙をたった一人で飛んでいました。

どこかの星から飛んできたのですが、それがどっちの方向にあったのかキラキラ
自身にもわかりません。
思い出そうとしても思い出せないのです。
青い空の下で友達のピカピカと遊んでいたのは覚えてるんですけど・・・。

「そうなんだ。ピカピカと遊んでて、青い空を見上げてたらあの空の向こうには
なにがあるんだろうね?ってはなしになったんだ。
ぼくが『行ってみようよ、一緒に』って言ったらピカピカは『うん、行ってみよう』って
言ったんだ。
だからぼく達いっしょに出発した。上へ、上へ、もっともっと上へ・・・。
ぼくの方が早くって、ピカピカはどんどん下の方になった。
『キラキラー、もう戻ろうよぉー』
ピカピカの声がちょっとだけ聞こえたけど上に何があるか知りたかったぼくはかまわず
どんどん行ってしまったけ・・・。」

キラキラがふと気がつくといつの間にか青い空は見えなくなって回りは真っ暗。
でも星がいっぱい見えていた。

とっても広い。
いったいどこまで星があるのか。

キラキラは宇宙の果てがどこまであるのか知りたくなってずっと飛んでみることにしました。
でもどこまで飛んでも果てがないのです。
キラキラは途中でアキてしまってもう帰ろうと思いました。

でも大変。
キラキラが飛んできた星はどこにあるんでしょう。
回りを見ても全然分かりません。
みんな同じ輝く点にしか見えないのですから。

キラキラは泣きそうになってどっちに行こう、と同じ所をくるくる回っていましたがその
うちくたびれて眠ってしまいました。

目が覚めるとキラキラはとにかく前に進んで行こうと考えました。
それが一番いいことだと思ったのです。

それから今までキラキラはいくつもの星と出会いました。
砂漠の星、火の星、氷の星・・・。

ある時、また一つの星のそばまで来ました。

青く輝くその星はなんだか見たことがあるような気がして、キラキラはどんどんその
星へ向かいました。
ドキドキしながら・・・。

そしてそこには暖かな空気、そよ風、草があり、花があり、見上げれば青い空が!

帰ってきたんです、キラキラは地球に!

   <おわり>



今もあるのかどうか分かりませんが、昔通信講座で「立原えりかの童話塾」と言うのがあり
受講したことがありました。
いくつかの課題と立原さんによる添削があり、最終的に一本(中編・長編)のお話しを書いて
みましょうという物でした。
添削をしてるのはほんとに童話作家の立原えりかさんご本人なのか、それともアルバイトの
人なのか分かりませんでしたが。

そんな課題の一つが、カセットテープに入っている曲を聴いて、それから得たイメージで
200字詰め原稿用紙6枚で話を書く、という物でした。
音楽はオルゴール風のキンキンとしてゆっくりとしたメロディ。
それを聴いて出来たのが、このお話しでした。
我ながらコレは良くできたと思いました。
後日、これをもとに簡単な描線でマンガ版も書いたくらいです。

しかしどちらも身近な人にしか見てもらった事がありません。

今回、無くなったと思った原稿用紙がでてきたのでブログでご紹介することにしました。

後で、イラストもつけたいと思っています。


ところでキラキラとピカピカはいったい何者なのか?
少なくとも人間ではありません。
私も特にコレと特定しないで書きました。
生命体というか、エネルギー体・・・と漠然と考えています。
posted by みどり at 01:40| Comment(2) | 創作お話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする