2008年09月14日

比較「途中」と「完成」

19日午後より日本画のグループ展をしますが、19日の午前はその為の作品搬入
作業があります。

私は2作品出品します。3作はやはり時間的に間に合いませんでした(^_^;)

裏打ちをお願いした「班猫」模写も、できあがったので受け取ってきました。
黒い額に入って、マットも入れた模写作品は我ながらすばらしく見栄えがいいです。
やはり馬子にも衣装、絵にも額です。

昨日の土曜日は日本画教室の日、なので先生に観ていただいてやっと落款を
入れましたが、上に振りかけた岩絵の具の色がちょっと渋すぎてこれは色選択を
失敗したと思いました。

搬入準備のため、車を持っている同じ教室の方に作品を預かっていただいてます。
額のついた絵は重くて重くて、一人で会場まで持っていくのは大変な作業です。
当日、会場へ行って展示作業をします。

絵の全貌は、また後ほどご紹介したいと思います。
(写真取るヒマがなかったので)

とりあえず、一部だけ。
猫の顔のアップです。
以前もご紹介した、これが制作途中。


「班猫」模写、猫の顔のアップ


こちらが完成形です。

「班猫」模写、猫の顔のアップ 完成形
posted by みどり at 09:19| Comment(2) | 絹に絵を描く 超初心者編 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年08月10日

「班猫」模写その9・完成!

「班猫」模写・その9 完成!



取り組んでいた竹内栖鳳の「班猫」模写、ようやく完成にこぎ着けました。
なかなか岩絵の具が乗らなかった猫の身体部分も、ようやく絵の具が乗る
(付く)ようになりました。

描き始めの頃は栖鳳の絵の具のぼかしの技術のすばらしさに驚嘆しつつ、自分の
技術のなさに恥じ入りました。
毛皮の黄土と墨のぼかしの大胆さがじつにすばらしい。
と、同時に大変な事に手を出してしまったと後悔。

さらに描き進めていくとぼかしが大胆なだけでなく、よくみると毛がきの描写がとても細かく繊細。
だから栖鳳の猫は思わずなで回したくなるようなとても柔らかそうな毛並みです。
なんとかその通りに表現したくて、細い面相筆を新たに2本購入して一本一本毛を
植えるように描きましたがそれでも栖鳳が描いたような細い線にはなりませんでした。
極細の筆を買ってきて描いたのに、それより細い線だなんて栖鳳はどんな筆を
使っていたんだろうか、と思ってしまいました。
描くときの手への力の入れ加減もきっと、私とは違うんでしょう。

吸い込まれるようなエメラルド色の瞳も美しい。まさにこの猫のチャームポイント。
よく見ると青と緑と黄土の絵の具をぼかして立体的に見える。
栖鳳が何色を使ったか分かりませんが、今回私は水干の「緑」、岩絵の具の
天然の「群青」、新岩(合成もの)「美群青」、天然の「黄土」を使ってみました。
栖鳳が「班猫」を描いた大正時代に新岩なんてありませんが。
技術のなさを絵の具でごまかした気がしないでもない。

9日は二週に一度の「日本画教室」の日。
先生に見ていただいてから完成としました。
先生曰く、模写はがんばればがんばった分、技術を習得できるそうです。
なるほどと、思いました。

この後は、絹を木枠からはずして裏打ちをして補強しますが、自分では出来ないので
画材屋さんを通じてプロの方にお願いすることにしました。
9日、教室が終わってから早速持っていきました。
額装出来るように裏打ちしてもらい、なおかつF8の額に入れられるように大きさも
整えてもらいます。(F8よりやや大きめの絹に描いているので)

裏打ちは額装と掛け軸仕立てにする場合とでは厚さが違うそうです。
掛け軸仕立てたと薄め(巻けるように)で、額装用だと厚めになるようです。
これもなるほど。

落款を入れるのは、額に入れられるようになって「絵の形」がはっきり決まってからです。
posted by みどり at 02:44| Comment(6) | 絹に絵を描く 超初心者編 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年07月12日

「班猫」模写その8、猫の顔アップ

「班猫」模写、猫の顔のアップ


ブログの更新が一ヶ月半ぶりになってしまいました。

6月中は、グルーホームに入居している高齢の母のために急いで介護付き有料老人ホームを探して移動しなければならなくなり、そちらの作業にかかりっきりになって
いました。

「班猫」の描写は着々と進んでいます。が、写真でお見せするとほとんど変わって
いないと思います。
今回は猫の顔のアップのみ。

今回はもう一枚絵を並行して描き進めることにしまいした。
以前から描きたいと思っていた豊洲の夕景です。
今日7月12日は日本画教室のある日だったので、なんとか水彩のスケッチを
描いて持っていって先生に観ていただきたかったのですが、鉛筆のラフスケッチ
までしかできませんでした。
でもこれで大きさを何とか決めることができました。

豊洲夕景、スケッチ



P20号(約72.5x53センチ くらい)
いままで小さな絵ばかり描いていたので、こんなに大きいのは初めてです
パネルと、和紙の注文もしました。
7月中に下書きを完成させて、8月中で色塗り。
9月のグループ展があるのでそれに間に合わせたいのですが、どうなるかな。

海と空と、橋の水平線と地平線、建物、人の縦の線。
縦横の線の交差のおもしろさが描きたいと思っています。

posted by みどり at 14:33| Comment(0) | 絹に絵を描く 超初心者編 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年05月24日

「班猫」模写その7・猫の洗濯

「班猫」模写その7・猫の洗濯



前回投稿してから、2週間過ぎてしまいました。
これはいけない、せめて週に一度は更新しようと思います。

「班猫」の模写があまり進んでいません。

背景の部分は岩絵の具がのる(=つく)のに「猫」の部分だけはきれいにとれてしまう。
「猫」の胡粉がむき出しになってる部分には、やはり岩絵の具はつかないようです。
水干を塗り重ねてみた部分にも、のらない。
たぶん下地が出来てないからだ、とはわかるのですがだからといって水干をさらに
塗り重ねていくと、どんどん厚塗りになってしまいます。

どうもいけません。動きがとれなくなった。
一からやり直したい。
最後の手段、「猫」の部分を洗う事にしました。
洗うと言っても絹を洗濯するわけではなく、水を含ませた筆で画面をなぞることです。
こうすると絵の具が落ちるのです。
完全に全部落ちるわけではないのですが、気になっていた部分はすっきりしました。

改めて胡粉、水干を塗りだしています。
こうなったら、猫の部分は水干と墨だけでもいいのでは、という気がしてきました。

「班猫」のコピーを見てみると・・・栖鳳も厚塗りしてるようには見えません。
それどころか、栖鳳は猫の部分は岩絵の具使っていないんじゃないのか?
今日は午前中、日本画教室に行っています。
先生にちょっと、そのことを話したら先生も同じ意見でした。
竹内栖鳳は明治から昭和初期にかけて活躍した画家です。
この時代の日本画家は絵の具の厚塗りはしてない。
日本画が絵の具の厚塗りを始めたのは、最近のことのようです。

栖鳳の描いた猫の毛並みはきれいです。
特に黒はきれい。多分墨と思われます。
下の絵の具と、薄めた墨の色が重なってうすく青みがかって見える部分もあります。

墨は薄めると、種類によって青みがかったみえたり、緑がかってみえたり、それぞれ
微妙に違うらしい。
私の墨には栖鳳の出した色は出せないので、水干で青、緑を薄く塗ってみました。


posted by みどり at 15:00| Comment(0) | 絹に絵を描く 超初心者編 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年05月13日

「班猫」模写その6・  裏胡粉

絹の裏側



5月10日(土)の午前中は、日本画教室に行ってきました。
第2,4土曜の午前中が教室のある日です。

岩絵の具が付かないこと、先生にうかがいましたが、岩絵の具と膠の練りが
足りないからだろうということでした。
そんなことすっかり忘れていました。
岩絵の具、膠、水、をまぜればそれでいいやと思い込んでいました。

岩絵の具と、膠をしばらく練ることで、絵の具の粒子の回りに接着成分の膠が
被ることで水を使って、紙や絹の上にのばしてもその上に付いてくれるのだ
そうだ。

2度岩絵の具を塗っても、とれてしまったのでもう一回背景だけ、薄く水干で色を塗りました。
その後で、岩絵の具と、膠を良く練ってから絹の上に塗ったら・・・付きました!
練りと、下地作りが足りなかったようです。

それが証拠に、もう一度水干を塗らなかった「猫」の部分は背景用に塗っていった
岩絵の具が入り込んでも、手で触るときれいにとれてしまいました。

この日は先生のアドバイスで、絹の裏から猫の部分にだけ、白い胡粉を塗りました。
裏から胡粉を塗るのは、昔は絹の絵は掛け軸にするので巻いてしまうために
堅牢にする必要性があったようです。
裏から塗ることで、表の色が映えるという効果も出てくるようです。


今の私は幸か不幸か、求職中で以前より絵を描く時間がとれるようになりました。
9月には教室の皆さんとのグループ展が決まりました。
今この模写をやりながら次回作の事を考えています。
以前「ららぽーと豊洲」へ行ったときの、夕焼けに染まった豊洲運河の景色がとてもきれいでした。
いつかあれを絵に描いてみたいと思ってましたが、描いてみようと思います。
あのとき写真をとったし、もう一度あの場所に行って景色を確かめて見ることにします。
posted by みどり at 08:28| Comment(0) | 絹に絵を描く 超初心者編 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年05月10日

「班猫」模写その5・やはり下地ができてない?

日本画画材専門店の喜屋さん


岩絵の具の黄土に接着成分の膠を混ぜて猫の背景と、猫の顔や背中にぼかしてみました。
乾いてから、手でなでてみると・・・岩絵の具が落ちる(T.T)
膠が弱くなっていたからか?
新しく膠を作って、今度は少し多めに岩絵の具に入れてから、塗ってみる。
乾いてからなでてみる・・・また落ちる・・・(T.T)

やはりまだ下地が出来てないのか、岩絵の具がつきません。
もう少し、水干を塗ってみます。
(もう夜遅いから、今日はもうやりません)

冒頭の写真は、私が日本画の画材を買いに行くお店、喜屋(きや)さんです。
東京メトロの湯島駅下車5分ほど歩いていくとあります。
(JRなら御徒町駅下車、12,3分ほど)
周囲は飲み屋さんばっかりです。

posted by みどり at 00:22| Comment(0) | 絹に絵を描く 超初心者編 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年05月08日

「班猫」模写その4・水干はこれで終わりに

班猫模写 水干はこれでおわりに


「班猫」の模写、ちょっとずつ進めています。
夜は疲れているし、蛍光灯の明かりの下では自然光の下とは色が違って見えるので、
絵を描くことにちょっと躊躇します。
単純にぐうたらなのですが。

前回より、水干の色塗りを重ねています。
黒も重ねていますが、これはすった墨です。
写真では前回との違いは、あまり分からないですね(^^ゞ

色をぼかしているとき気がつきました。
きっと栖鳳は私よりも太い筆をつかっているはずだ、と。
「弘法筆を選ばず」と言いますが、ド素人はやはり適材適所の使いやすい筆を
選ぶ方がいいはず・・・というか、楽なはずです。
筆2本買ってきました(^^ゞ

紙に描くときは、たぶん他の方より水干を塗り重ねてから岩絵の具を塗るのですが
今回は絹。
絵の具を厚塗りした絹の絵なんてみたことありません。
あまり厚塗りは出来ないので、そろそろ岩絵の具に切り替えようとおもっています。
心配なのは、この上に岩絵の具がちゃんと付いてくれるかどうかです。

このところ天気がいいので、うっかりといた膠を冷蔵庫に入れ忘れていたら、しっかりくさってしまいました。
これからの時期気をつけないと。

いたんだ膠では接着力がなくなります。
岩絵の具に膠を混ぜて紙に塗っていったのに、乾いてからさっと手でなでてみたら
きれいさっぱりとれてしまったことがあります。


<2008-05-10追記>

前言撤回。
絹の絵で厚塗りしている絵を観ました。
9日に東京国立近代美術館の東山魁夷展を観に行ったのですが(この日は2回目)
今まで気がつきませんでしたが、この方は絹に描いた絵でも絵の具がかなり厚塗りでした。
びっくりです。
厚めに塗っているから、てっきり紙に描いていると思っていました。
posted by みどり at 09:37| Comment(0) | 絹に絵を描く 超初心者編 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年04月27日

「班猫」模写その3・絹にやっと墨描き、色塗り開始

私の絵を描く速度は、かなりゆっくりです。
ゆっくりでも進めてけば完成します(^^ゞ


生絹を木枠に貼って、油抜き、ドーサ引きもおわり、やっと描くことができるようになりました。

木枠にぴったりはまる発泡スチロールの板があるので(前の持ち主が自分で作って
これももらいうけたのです)、これにカレンダーからとった「班猫」のコピーをはりつけ
ました。
絵が透けて見えます。

「班猫」のコピーを下に置く




これを元に上から墨でうつしていきます。これが透き写し。
筆で墨線を描いて、墨でぼかしもいれました。
墨は硯(すずり)ですったものを使っています。
この時、墨が絹ににじむようならドーサ引きが不足してるので、ドーサを塗ります。

この硯で墨をする、とうこと好きです。
すりたての墨の香りはいいものですし、なんだか気持が落ちつきます。

こちらが透き写しがおわったところ。

透き写しがおわったところ



この上から水で溶いた胡粉を塗ります。
(胡粉は乳鉢ですってから、液状した膠をまぜて団子状にして練ります。
この胡粉団子を乳鉢にたたきつけると簡単。100回くらいたたきつけるといい具合に
練られた状態になります。手の脂や汚れをとる意味で、この団子をお湯に1分ほど
つけます。
お皿に胡粉団子をのばして保存しておきます。時間がたつと堅く固まるけれどこれを
水でといて使います。)

見た目牛乳のように、かなり薄く溶いた胡粉を乾いては塗り、乾いては塗りを繰り返し6回くらい塗りました。
今後色を塗っていくときの目安となる墨の線、墨のぼかしがかろうじて見える程度に
塗ることでしょうか・・・。
塗りすぎるとせっかくの墨描きが見えなくなってしまうので。
胡粉を塗り終わったところです。


胡粉塗りがおわったところ



これがおわったらやっと色を塗ります。

いきなり岩絵の具は塗れない、くっつかないので最初は水干を使います。
まずは水干(すいひ)の黄土と黄色を、胡粉で溶いたものを下地にしようと全体に塗りました。
それから胡粉の白で猫の白い毛の部分を描き起こしてみました。


水干をぬり、胡粉で描き起こす


ようやく「絵」らしくなってきました。

絹に描くのも、紙に描くのも基本は同じだそうですが、なんだかとても緊張します。
絹を傷つけたらアウトですし。
そうそう、紙に絵を描くときは時間がないのでドライヤーの温風を使って乾かすことが多いのですが、絹の場合はドライヤー厳禁。
絹が変に縮んでしまうそうです。

一度塗るとなかなか乾かないし絹はやっかいだなと思ったのですが、先生からいいやり方を一つ教えていただきました。
強制的な乾燥はやらないのが一番いいけれど、どうしても急ぐときはドライヤーの
「冷風」を使う乾かし方です。
「冷風」で乾くのか?と思ったけれど意外にも乾きます。
もちろん風は絹から、かなり離して一点に集中しないようにします。

紙に色を塗るよりも、絹の方が筆、刷毛のすべりがいいような感じがします。


posted by みどり at 09:52| Comment(0) | 絹に絵を描く 超初心者編 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年04月10日

「班猫」模写その2・「絹」の準備

木枠に絹を貼ったところ


なかなかブログが更新できませんが、制作の方はちょっとずつ進めています。
単なるアマチュアだからまとまった時間がとれません。しかし時間が無いことを理由に何かをやらないというのは、自分でも一番言いたく
ないいい訳です。

絹に絵を描く前に、絹の準備をしました。

<その1>
木枠に絹を貼ります。
当然しわの寄らないようにしてのばして接着剤で貼りますが、一番いいのはフノリ。
昔の人が着物の布を、洗って板にはるいわゆる「洗い張り」用ののりです。
といっても、手元にないから今回使ったのはスーパーでも売っている昔からある
チューブ入りのデンプンのり。
今時は使う人が少ないのか、お店で置いてる数も少ないようです。

スティックのりは不可。
これだとすぐにはがれてしまうからダメです。
スティックのりの接着面は、完全には乾かないんだそうです。だからすぐにぺりっと
はがせるのだとか。
今回は絵を描いているうちに、絹がピンと張りどんどん引っ張られていくので木枠からはがれては困るので不可。

セメダイン、ボンド等も不可。
絵が完成した後、木枠からはがせなくなります。

<その2>
張り終わって、十分乾いてしっかり貼れたら、絹の油抜き。
今回使用したのは「生絹」なので油抜きが必要になります。
(後で書く、すでにドーサ引きしたものもあるらしいですが)

50℃くらい(熱めのお風呂)のお湯を刷毛に含ませて、描く絹の表面を左から
右へなぞります。
これを上から下に向かって順番に。
ようは均一に絹の表面をなぞれと言うことで、こうすることで絹に含まれていた余分
な油分が抜けるのだそうです。

これを終えたらしっかり乾かす。
絹の目がつまってきて、ピンと表面に張りが出てきたのがわかります。

<その3>
下準備の最終段階の「ドーサびき」
油抜きした絹にいきなり絵の具をのせると、にじんでしまうそうなのでドーサを
塗ります。

ドーサ・・・人によって配分は違うと思いますが、今回使ったのはぬるま湯約100ミリリットルに対して、液状にした膠(にかわ)の小さなスプーン(私はコーヒーのお店で
付いてくる小さなプラスチックのスプーンを利用してます)に1杯。
さらにミョウバンを、ほんの少々。
このあたりの量が私もよくわかりませんが、今回は食卓塩の結晶粒ほどの大きさの
ミョウバンを3,4粒入れました。
これらを混ぜ合わせた物がドーサ液。

ちなみに膠ですが、今お店に行くといろいろな種類があります。
棒状になって乾燥した品物、いわゆる「三千本」と言われる品。
粒状の物もあります。
私はいつも三千本を利用しています。
これはポキポキと折ったら、器に入れて水をいれ一晩おきます。
(夏場は冷蔵庫に入れないと、完全に水に溶けてしまうので要注意)

ふやけた膠


そうするとゼリー状にふやけるので、ふやけた物を適当な容器(化粧瓶とかジャムの
空き瓶とか)に入れて、湯煎にかけると容器の中でとろけてきます。
これを利用します。
(棒状、粒状の膠を直接煮溶かして使うという方もいますが、私はご紹介した方法が好きです)
冷えると固まるけれど、使うとき湯煎にかければOK。
冷蔵庫に入れれば一週間ほどは持ちます。
傷むと、においが悪くなり接着力が無くなるから使用不可。

以上の手間をかけなくても、すでに液状になって防腐剤入りで売られている物もあります。

話を少し戻して、ドーサ引きの話。
ドーサを幅の広い刷毛を使って塗りますが、左から右へ(もちろん逆でもいいけど)
刷毛を動かし、上から下に向かって順番に、そして縫った面が重ならないよう、
そして刷毛を戻す動きをしないようにしていきます。
刷毛を戻す動きをすると、せっかく塗った面からドーサの成分を取ってしまうことに
なるからだとか。

まずは裏の面を一回、一様に塗り終わったら乾かす。
乾いたらまた塗る。乾かす。
計3回。
次は表の面を同じように一回塗って、乾かし、また塗って乾かす。
計2回。

完全に乾いたらこれでやっと絹の準備が完了です。

乾かすのに時間がかかるので、一日仕事とおもった方がいいようです。

今回は「班猫」の模写をするので、絹への下書きも「透き写し」という簡単、安直な
方法で行きますが、そのことについてはまだ次回に書くことにします。


posted by みどり at 11:33| Comment(0) | 絹に絵を描く 超初心者編 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年03月23日

「班猫」模写その1・「班猫」を描きたい

山種美術館のパンフレット 竹内栖鳳の「班猫」


絹に絵を描くことに挑戦しますが、これは今回全く初めてです。

その1、どういう絵を描きたいのか?
全くの初めて未知の世界なので、今回は日本画の大御所・竹内栖鳳(たけうち
せいほう 元治元年-昭和17年)の「班猫(はんびょう)」を模写することにしました。
とてもかわいい猫の絵です。実際の作品も絹に描かれています。
以前から一度模写してみたいとずっと思っていました。
冒頭の画像は山種美術館のパンフレットです。表紙に「班猫」が使われています。

大正13年に描かれたこの作品、現在東京の山種美術館に所蔵されていますが、めったに展示されません。
(一昨年10年ぶりに公開され、去年も一度展示されました)

この絵には、おもしろいお話が残っています。
京都在住の栖鳳が沼津に旅行したとき、街を歩いていると八百屋の店先に置かれた
荷車の上にあの「猫」が寝ていたんだそうだ。
この猫がすっかり気に入った栖鳳、絵のモデルとしてほしくなったがあいにくこの子は八百屋のおかみさんが可愛がっていたかわいい子。
それでもなんとか頼み込んで一枚の絵と交換して、もらってきたんだそうです。
そして栖鳳は京都に猫を連れて帰り絵を仕上げた。
仕上げた後、栖鳳が東京へ行っている間に猫はいなくなってしまったんだとか。
この絵は今や国の重要文化財に指定されています。

おもわずさわってみたくなるような毛並み、鋭く澄んだエメラルド色の瞳。
こちらを誘っているようにも、なにかを問いかけているにも見えるポーズ。
実際は、毛繕いをしている途中でふっとこちらを見たポーズなんでしょうけど。
その可愛らしさ、たまりません。

その2,どんな大きさで描こうか。
絹で絵を描いた後、どうするのか?
掛け軸仕上げにするのか、額装にするのか。
もちろん掛け軸では自宅に飾れそうもないし、そもそも模写する「班猫」も額装
仕上げの絹の絵です。
当然私も額装にします。

描く絹は木枠に貼りますが、今回はその木枠を人から譲り受けました。
その大きさにあわせて猫を描きます。
以前山種美術館で購入したカレンダーの絵が「班猫」で、この絵をカラーコピーに
とってこれを下図(下書き)がわりにする事にしました。
カレンダーの絵は実物より縮小されています。
なので、カレンダーどおりの大きさと、やや大きめ(たぶん実際に栖鳳が描いた猫と
ほぼ同じ大きさ)にコピーとったものをそれぞれ用意してみました。

それで思ったのですが、実際に栖鳳が描いたであろう大きさは描きやすそうだと
いうことです。
描くためには筆で描きます。
縮小された大きさだと描きにくそう・・・。
栖鳳の「班猫」の実物を初めて山種美術館で見たときは、なんて大きな猫(小熊くらい
あります)なんだろうと思ったのですが、あの大きさは描くために必要な大きさだったようです。

描きやすそうなのは実物大ですが、用意した絹の大きさから考えるとこの大きさで
描くと絹のスペース、いっぱいいっぱいになってしまう。
実際の「班猫」は猫の周りに大きく空間を残した作品です。

私もやはり猫の周りには少し空間を残したいので、縮小した大きさで描くことにしました。
posted by みどり at 06:25| Comment(0) | 絹に絵を描く 超初心者編 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする