2008年04月17日

初めて落款を作る

緑の落款 第1号



日本画を描き出してからそろそろ確か10年くらいになるのですが、私はいままで
描いた絵に、落款(らっかん)はおろか自分のサインさえ入れていませんでした。
落款・・・日本画の隅っこに押されている四角いハンコです。
画家のサイン代わりになるものです。

絵を描いても教室の先生と、同じ教室の生徒さん達に見せるだけだったので落款や
サインのことあまり重要視して無かった気がします。
そもそも私は一度絵を描きあげるとそれを観るのがイヤで、飾ることをせずいつもしまい込んでいました。

個展をやるわけでもないし、グループ展は2年前にやったのが初めて。
この時に絵を観てくれた方の一人(私の職場の元上司)が「あの絵くれよ」と、
言っていたのですが、「売ってくれ」ではなく「くれ」だったので無視してました。
額代ぐらい払ってほしいわ・・・(T.T)・・・安くないんですから・・・。

最近になって、しまってるものもったいないし、じゃまだし、ほしいと言ってくださる方が
いるなら差し上げようと寛容な気持になってきました。
改めて先方に問い合わせてみると、もらってくださるとのこと(=^0^=)
しかし人にお渡しする段階になって、落款もサインも入れてない絵はかっこが悪いと
やっと自覚しました。

細々とはいえ、日本画を描いているなら落款は作らなきゃなあ・・・とは以前から
思ってはいたのです。
そのうち作ろうと、だいぶ前に落款用の石と彫刻刀を買っておいたのですがやっと作ることにしました。
画材店に行くと、石や彫刻刀がセットになっている物もあります。
石も安いです。一本100円から高くても数百円です。
初心者向けのマニュアルの小冊子も数百円で売ってたので購入。
これを参照しながら作ることにしました。

<その1>
石の彫る面の大きさは約17ミリのものを用意しました。
サンドペーパー(耐水ペーパーともいうのは最近知りました)も2種用意。
荒い400番と、細かい800番。
近所の金物店でB5サイズくらいのもの一枚約100円でした。
これで、石の彫る面を平に磨きます。
買ってきたばかりでも、けっこう平みたいだけど・・・。

<その2>
落款のデザイン。
「みどり」と彫りたかったのですが、四角のワクの中にひらがな三文字がとうにもうまく
配分できない。
結局「緑」の一字で彫ることにしました。「緑」は私の本名なのですが漢字一字の名は好きじゃないのです、もともと。
字の形はマニュアル本に載っていた旧字体を使うことにしました。

<その3>
字を写す。
下書きをB4の濃くて柔らかい鉛筆トレーシングペーパーで写したら、描いた面を
石の彫る面に当てて、トレーシングペーパーを堅い物でこすって転写させる。
字が反転して写されるから、これを彫ることにしました。

<その4>
字を彫り進める。
字の部分を彫る印は「白文」、字の回りを彫る印を「朱文」と言うのだそうです。
今回は簡単な白文で行きます。
石も思ったより柔らかで彫りやすい・・・と、思ってたらなんだか、堅い部分にぶつかりました。彫刻刀ではどうにも彫れない。
仕方ないので、サンドペーパーでこの面を削って平にして改めて彫ることにしましたが
サンドペーパーで削っていくうちに面がガタガタになってしまったようです。
が、今回先方様をお待たせしたくないこともあり、時間もないのでこのまますすめることに。

<その5>
鏡で彫った字を確認。試しに押してみて確認。
不満がないわけではないけれど、とりあえずこれにて完成としました。

冒頭の画像が完成品です。なんとかカッコがつきそうです(^^ゞ

posted by みどり at 07:46| Comment(0) | 日々あれこれ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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